10/16/2008

倒錯法による電子データによって紙が無くなるかどうかの実験

旧来の物と新しい物の時間関係を倒錯・逆転し、古い物が新しい物の出現で駆逐されるかされないかを判断する思考法である。私は「倒錯法」と名付ける。今回、倒錯法が有効な例として一つの実験を試みることにする。

その際、重要になるのが「親しみ」の感覚である。
従来からあるものには「親しみ」があり、新しいものには「親しみ」がない。これが古いものと新し いものの大きなの違いだろう。そこで、倒錯 法は古いものを新しいものであると仮定し、古いものに人々が持っている「親しみ」を排除することにより、客観的な機能としてだけでその物を見ようというのである。そのとき、私たちがあるものに持っている記憶・感情をいったん全部忘れて、新しい気持ちでその物に対する態度が重要になってくる。時間関係を逆転させる 倒錯法は時間軸を逆転・混乱させ、それが容易にできる方法でなのである。
(例外として、あるものがトラウマ的な経験と関係しておりネガティブなイメージがある場合は倒錯法は使えない。なぜなら、トラウマに関連する物に「親しみ」を感じていないからである。)

よく話題にされることで、紙がパソコンなどの電子データによって使われなくなってしまうのではないか心配する人がいる。これを倒錯法を用いて正否を判断する。

倒錯法的仮定として: 電子データが先に発明され、紙が後に発明される
とする
そして、後に発明された紙が電子データだけの世界で受け入れられ、広がるかどうかを想像してみる。

さて、電子データにあふれた世界で新発明品である紙に対して人々はどんな反応を示すだろうか?
A「驚くほどの薄さと軽さだ」
B「電力が必要ないなんて」
C「目がチカチカしないぞ」
D「なんて安く作れるんだ」
E「折り曲げられる」
F「好きな場所における」
G「どこにでも持って行ける」
H「鉛筆一本あれば書き込める」
I「同じ鉛筆でスケッチもできるぞ」
・・・
電子データにあふれた世界で紙の需要が増えてきた感じがするであろう。

倒錯法による結論は、紙は電子データに勝る利点がある、非常に便利な発明品である。
ここで倒錯法で倒錯した時間を戻して結論し直すと、
「親しみ」がなくても紙は人々に受け入れられるため、電子データが出現、一般化し、同じ程度の「親しみ」を獲得したとしても、紙は無くならない、となる。

1 件のコメント:

マグナム さんのコメント...

koreha omosiroidesune!